第55章 完現術篇 序
「待って、うちの課の子で何人か編成に入れて欲しくない子がいるの。ちょっとこっちで任せてることがあって。歩きながら伝えるわ。」
「他んとこは大丈夫か?時間が惜しいから俺抜きで編成練ってもらおうと思ってるんだけど。」
「勝手に使って〜。」
「世のところも特に。レンのところは?連絡してみる?」
「あぁ、救護班?救護班専任は4人だけでしょ?あとはどっかと掛け持ちだし。まぁ、どっちでもいいんじゃない?」
「捜索隊の方に救護係で一名入れとこうか。石丸七席と共に行動してもらいましょう。」
「じゃ、捜索隊は3人一組×5グループ+救護一名+石丸七席ってことっすね。救護班はこっちで勝手に入れますよ。」
「貴重な休み時間なのに5分も仕事の話しちゃったな。後10分目安に始めるわよ。戻ってきてね。」
チョコレートが食べたい。久しぶりに頭を使っている。時計は20:00。今日はこっちで泊まりか。こんな時に帰ってられないし。
「さて、休憩を挟んで引き続き上官会議を行います。先程、監視隊の指示をあのように出したけれど、駐在任務の隊士にも同じ任を与えたいと思うのだけどどう?」
「記憶操作対策ですか?」
「ええそうよ。だから、月島秀九郎というよりも監視隊の監視かな。監視隊が月島秀九郎に接触された場合、速やかに報告させる。皆が承認してくれたら、改めて編成を組み直したいんだけど。数を増やして能力重視の編成で。」
「それは良い判断ですね。」
「その頃には捜索隊は解散。手は空いてますから駐在隊士の増加は可能です。」
「よしよし、じゃあ編成組み直そうか。シフト表はこれね。」
直後、部屋をノックしてきた石丸キリ七席に、任務内容及び捜索隊長の任命をした。
上官会議が終わったのは夜の10:00。すっかり遅くなった。これから新しいシフト表作って、任務計画作って……。あぁこれは徹夜だわ。
「お疲れ様です。隊長。」
隊首室にレンの姿があった。
「リンを通して話は聞いてます。」
「わざわざ来てくれたの?」
「はい。昼間は自宅に居たので、これからの仕事はお任せ下さい。」
「えっ、ほんとに?」
「新しいシフト表と隊士に配布する任務計画、それから必要なものの手配、特別任務手当の申請、現世駐在手当申請書ですね。」