第2章 Prologue:死神
「ここは瀞霊廷だ。」
「建物が白い!」
尸魂界という死後の世界に連れてこられた。
「十二番隊にこの娘を引き渡すんですか?」
眼鏡の女性が遠くから走ってくるのが見えた。
「菜々緒じゃない。」
「お疲れ様です。言伝を預かって参りました。人間の女の子を一番隊隊舎へ連れて来て欲しいとのことです。」
「一番隊隊舎ってことは…総隊長か?」
「ええ。私は京楽隊長から命じられただけですが。」
「わかった。」
「では失礼します。」
眼鏡の女性は一礼して去っていった。
「体に異物を入れられたり、切り刻まれたりどろどろになることは回避できたな。」
「え、私そんなことされようとしてたのですか!?」
2人が黙る。
「かえりたい……」
間もなくして目的地に着いた。
「人間の方はこちらでお待ちください。日番谷隊長は中へ。総隊長がお待ちです。」
紳士風の男性と共に中へ入っていく。
「ところでさ、アンタ何歳?」
「11になる年です。」
「は!?まだ、子どもじゃない!?」
「そうですよ。小5ですよ。」
「あぁそう。じゃ今から成長していく感じねぇ」
乱菊が私の上半身をじろじろ意味あり気にみてくる。
「乱菊さんみたいに綺麗なお姉さんになりたいです!」
「やだぁー本当のこと言ってくれちゃって~あんた可愛いわね、気に入ったわ!」
豊満な胸が呼吸器を塞ぐ
「乱菊さん、む、むねくるし」
再び紳士風の人が現れて今度は私も中に入るように言った
「失礼します……」
中には冬獅郎、そして不気味な顔をした人、奥に長髭の老人がいた。
彼らは私の顔を見て『ほう』と唸った。
「…これは興味深いネ。」
不気味な顔が私をじっとみた。
「調査対象の佐伯ポインティです。」
「いつになればこの小娘を引き渡してくれるんだィ?」
「まぁ待て。涅。……お主が大虚を退けてくれたんじゃな?」
「は、はい。」
「まずは礼を言おう。」
「私はどうなるのでしょうか。」
「心配せずとも、殺したりはせん。涅、この者の研究は諦めよ。」
「よ、よかった……」
「せっかく興味深い実験が出来ると思ったのにネ。」
ふう、と息を吐く。
「お主、聞けば鬼道が扱えるとか。」
「鬼道…?はい……。」
「ここで儂に向かって使ってみよ。」
「えぇ!!駄目です!」
ご老人にそんなことできないですよ。
