第52章 original~空座町怪死事件篇~
アリカに記換神機が使われた。
喜助さんの働きにより、彼女は暫く石田雨竜さんのお父さんが医者をしている病院で面倒を見られる。
彼女の戸籍も用意した。これで現世でも生きていけるだろう。
「朽木さんから聞いたよ。浦原さんもポインティちゃんも大変だったね。」
私はアリカが入院するのを見届け、暫くは監視をつけるよう指示し、浦原商店にて織姫さんから手当を受けていた。
「今回はハラハラしたなぁ。」
右手の火傷がみるみる治る。
「喜助さんが死んじゃうかもって思ったらなりふり構わず動いちゃって。」
織姫さんはふふっと笑った。
左手もみるみる再生していく。
「あたしも好きな人のためだったら命も惜しくないかも。」
そう言ってどこか切なそうに笑みを見せた。
「久しぶりに一護に会いに行こうかなぁ!……前に会ったけどあの時私のこと見えてなかったし。」
「黒崎くん、きっと喜ぶよ!」
言っているうちに腕が元に戻った。
「わぁやっぱりすごいなぁ。」
グーパーグーパーと動かして織姫さんの回帰能力の素晴らしさを実感する。
「浦原さんの怪我はどうなのかな?」
「……あれ?さっきまでここにいたのに。」
織姫さんは喜助さんの怪我も治そうとしてくれているけど、近くに霊圧を感じない。
「逃げたかぁ。」
喜助さんは自身が彼女の能力により回復することを嫌っている。だから、逃げたんだろう。
「喜助さんの怪我は順調みたい。脳に異常もないし。……わざわざありがとうございました!」
「いいんだよ~あ、そうだ!これから時間あるなら、パフェ食べに行かない?SNS映え間違いなしのパフェがあるの!」
そのくらい付き合っていいか。
「せっかくだから黒崎くんたちも呼んじゃぉ!」
ということで、『特大デカ盛りスペシャルバケツパフェ』とやらを20分で食べ切るというカロリー地獄の早食いに私、一護と石田さんが強制参加させられた。
その際、私は何かを感じていた。
しかしそれは気の所為というレベルほどの些細なことで、私は気にもとめなかった。