第52章 original~空座町怪死事件篇~
「……と、いうことで喜助さん。一緒に調査お願いできますか。」
「その件なら今、この辺りで騒ぎになってるッスよ。"首無死体事件"」
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時は2時間前。
総隊長に呼び出されて向かうと、総隊長や傍に控えている雀部副隊長だけでなく、レンと涅隊長がいた。
「レン?どうしたの?」
そう声をかけたが、答えたのは総隊長だった。
「現世で奇怪な事件が起きてるのは知っておるか?」
「奇怪な事件?」
「頭が破裂したような変死体が次々と見つかってるんですよ。ここ一ヶ月で4人の死体が。」
「殺人事件なんかはたまにニュースになるけど、最近テレビ見てないし、六ノ宮の一件で暫くこっちいたから……でもそんな物騒な事件……ごめんなさい、知らないです。」
「詳細が書かれた資料です。」
「今、目を通すのじゃ。」
私はA4サイズの10枚に及ぶ資料を目に通した。
「用が終わったのならば私は帰るョ。」
涅隊長は帰っていった。
「そろそろ読めたか?」
ここ1ヶ月で男女4人の遺体が発見。
全ての死体は頭の原形が無い程に頭蓋骨が割れている。当初は鈍器による撲殺とおもわれていた。しかし、頭蓋骨が中から破裂したような外傷だったこと。脳みそがほとんど無いことなどから現世では、他殺ではなく新種のウイルスか、寄生虫の仕業として捜査が続いている。
「この黒塗りは?」
「隊長には刺激の強い画像資料です。」
「気遣いありがとう……はい、読めました。」
現世での事件を尸魂界が追っているということは、これはそっち関連のものだろう。
「さて、その資料にある事件じゃが……どう思う。」
質問が漠然としている。
「怖いなぁと思います。」
「我々が出るべき案件だと思うか。」
総隊長が私に聞くということは現世の人間の意見が欲しいのだろう。
「この死体を見た卯ノ花、涅は言葉にし難いなにかを感じたという。」