第51章 original~投獄篇~
「幻術にかけた。嫌な夢でも見てるとおもうよ。」
突然、目眩がした。
「……ふらぁ」
緊張が解けたのと、出血とで私はその場に倒れてしまった。
「動脈までは達してないみたいッスが、深いですね。」
「痛い……肉体を傷つけられると霊子に変換してても私の力じゃ治んない……」
「これで抑えておけ。」
ルキアが手ぬぐいを出してくれた。
「ポインティと浦原は鏡山の鏡で先に綜合救護詰所へ行って来い 。」
「じゃあお先に行きます。……鏡山サーン、お願いできるッスか?」
「はい!ちょうど詰所に到着しました!待ってくださいね!!はい!えいっと!!」
手鏡に吸われていく感覚の後、すぐに詰所に移動した。
「隊長!!話は通してありますので!!すぐに治療に!!」
私はそのまま治療室へ搬送された。
六ノ宮黎明による事件は本人の投獄、手引きした中央四十六室の賢者5名の罷免及び懲罰で幕を閉じた。
私は隊長という職に戻り、莫大な"お詫び"を各所から頂いてウハウハしている。
「隊長〜大切な時期に事件に巻き込まれて〜大変でした〜ね〜」
リンが芋けんぴを咥えてソファに寝転がった。
「ん〜まぁね、勉強遅れちゃったし。でもね、ここだけの話、悪くなかったよ〜」
「えー?こっちは大変だったんですよー??なにが"悪くない"ですかー!」
リンの芋けんぴをひとつ頂いた。
「捕らわれた姫を救う王子様的な?」
ふふふ、と笑って言うと、リンはすうっと表情を変えた。
「隊長、14歳ですよね?浦原殿、王子という歳じゃないですよ?」
「いーーの!!ほーら!私は現世戻るからね!!あとはよろしくよ!!」
そう言って外に出たー瞬間
「うわぁっ」
「た、隊長!!すいません!!!」
レミリアちゃんが走ってきた。
「隊長!総隊長がお呼びです!」
「なになに、詫びの品かしら〜?」
「い、いえ……任務だそうです。」