第8章 Prologue:備わる
「雲雷撃」
周りに雷が落ちる。
それに当たった虚は皆仮面が割れて死んでいく。
逃げられない雷の雨。
「くそっ!」
「身体の自由が効かねぇ」
「水月!激流乱波!」
水月から大量の水が浴びせられた虚たち
「水と雷は相性ばっちりなのよ」
途端に虚に雷が落ちる。
稲妻は仮面を割り、その身の末端まで電気を流した。
一瞬で炭化したその身体は気がつくと灰になって散った
私は火傷に近い傷をおった両手の痛みに気がついたがそれよりも雷月が技を教えてくれたことが嬉しかった
「雷月!すごいよ!ありがとう!」
『……ないで』
またも精神世界へ呼び寄せられる
『僕を使わないで』
「雷月……」
『僕の傍にいると傷つける……だから……僕は使わないで』
暗闇の中で声が聞こえた。
「そんなこと思ってたんだ。気にしなくていいよ。確かにちょっぴり痛いけど前に比べたら痛くなかったよ。なんて言うのかな、心が通ったから?うん、辛くない痛みだよ。だから心配しないでよ雷月。」
雷月は目を逸らした
「うん。じゃあまた来るね!」
精神世界を出た。
雷月がビリビリと数回音を立てると静かになった。
鞘に収めると斬魄刀は消えた。
「あっちも終わったのかな?」
私が瞬歩で去ろうとしたら気配を感じた。
そちらを睨みつけるとその主が現れた
「おやおや、あの数をアナタお1人で?」
口元を扇子で隠した男性
「ん?貴方は……あ!死神が見える人だ!なんだけ、お菓子屋だっけ?」
「覚えてくださってましたか〜!」
「だって私と同じ人間は初めてですもん!死神が見える人間!」
「おや?その言い方ですと貴女は人間、ということになりますねぇ」
「あ、私人間なんですよ!話すと長いんですが死神やってます!」
「ふむふむ。アタシが感じてた違和感ってのはコレでしたか。あぁ、ではアタシの事も話しておくべきでしょう。アタシは浦原商店の店長です。ただの人間、というわけではありませんが……どうぞ、ご贔屓に。」
ルキアの霊圧が近付いてきた。
「ぜひ一度いらしてください。」
地図のようなメモを渡すとトントンと距離を取って背中を向けた。
そして顔だけこちらに向けて目元まで帽子を下げて
「あ、アタシのこと今は誰にも言わないでくださいね?」
と言うとあっという間に消えた