第8章 Prologue:備わる
「んんん〜寒い!」
「あぁ。朝は雪も降っていた。」
私はいま任務で空座町に来ている。
なんでも、虚が大量に現れているらしい。
「そういえばポインティの死神祝いまだだったな。」
「してくれるんですか!」
「なにがいいか考えておけ。」
「ルキア姉さんかっこいいっす!!」
私はその後虚について聞いた。
虚が大量発生している。
少なくとも2体は大虚級の力を持つ者もいる。
原因はごく自然なもので事件性はない。
「……話していたら早速みたいですね」
「あぁ。東と北か。」
ルキアは虚の数を数えた。
「私が北へ向かう。ポインティは東を頼む。」
「でも北の方が多いですよ!」
「構わん。自分の仕事をするのだぞ。」
「りょーかいっす!!」
だいぶ実戦にもなれてきた。
無駄の無い太刀筋で虚を魂葬する。
「ささ。かかってきなさい!今度は〜風月!」
戦っている最中。
嫌な気配が背後からした。
振り返ると明らかに他の虚とは違う霊力の虚だ。
「美味そうだなぁ!」
「おい、俺にも残しておけよ」
強力な霊圧を放つ2体の虚。
構わず雑魚の虚も掛かってくる。
風月で雑魚を蹴散らす。
『きりがない!もっと広範囲で攻撃ができる子じゃないと!』
「氷月!」
氷月の放つ霧があたりを埋め、雑魚の動きが鈍ったが、霊力が高い2体の虚は動き出した。
「体を動かせば熱で溶けるぞ!」
虚の爪や蹴りを刀で相殺しながら相手する。
「動きが速いー」
スピードで私が劣っている。
「スピード、か」
私は斬魄刀を握った
「守護せよ雷月!」
斬魄刀が大きく変化し黒い稲妻を纏う。
体がビリビリと痺れる。
「また刀が変わった!」
「やっちまおうぜ」
雷月を一振りしただけで、雑魚の虚は消えた。
「お願い、力を貸して。」
雷月の霊圧が増せば増すほど体が痺れるが、ありったけ斬魄刀に力を込めた。
しかし違和感がある。雷月自身が己の力を制御しているようだった。
「身体が傷ついてもいい。構わない。私は貴方が必要なの!!!」
すると、雷月は何かに応えたように鼓動を打ち始めた
「ありがとう」
雷月が技を教えてくれた
頭上に黒い雲が現れる
それは湿り気を帯びているような