第50章 original~怪異篇~
「は?何考えて……おい、七海!」
七海が私の後ろに立った
「私は知りたい。ポインティが何をするか、知りたい。」
みちるちゃんもそれに続く
「皆、私を信用して、落ち着いて行動して欲しい。」
虚の咆哮が聞こえる
「ウマソウ……オマエ…タベル……タベル……」
「おい馬鹿!!隠れろ!」
「……縛道の六十一【六杖光牢】」
虚の動きを封じる
「え、なに……なに!?これ!え?!ポインティがしたの!?」
「うん」
「はぁ!?なにこれ!!」
「言っちゃえばあれを倒す専門家かな」
「はぁ!!!??!」
「皆がいなければあの程度の虚、10秒かからず倒せるけどね~」
「じゃあ倒せよ!!」
「だから、皆がいたら力が出せないの~」
「いーやいや、倒せよ!」
「私が力出したら、みんなの魂が私の力に耐えきれず消滅しちゃうんだって。」
すると私の霊圧に触発されてか、新たな虚の気配がした
「霊圧に当てられたか。もう一体潜んでるよ。」
みんな、ポカーンとしている
「みんな伏せて!縛道の六十三【鎖条鎖縛】」
背後から出てきた虚を縛った
「なっ……なんだこれ…」
「肉体のままだと腕力だけじゃ仮面割れないよね……だからって始解して霊力上げるわけにも行かないし、うーん。鬼道と斬魄刀の始解とどっちが霊力いるのかな…みんな、入口まで走れる?」
「む、むり!あの怪物の横通るなんて!!」
「だよねー。じゃあ、みんなはそこにいてね。うーん、鬼道で弱らせて仮面割るか。鬼道にしても建物壊さないようにしなきゃ…そうなれば黒棺しかないか?肉体のままじゃ詠唱しないとちゃんと発動しないかも……でも本気でやったら建物もろとも……ま、そこは大丈夫か」
私は鎖条鎖縛で縛られている虚の後ろへ行った
「破道三十三【蒼火墜】」
虚は飛ばされ、入口にいる虚とぶつかる
「滲み出す混濁の紋章 不遜なる狂気の器 湧き上がり 否定し 痺れ 瞬き 眠りを妨げる爬行する鉄の王女 絶えず自壊する泥の人形 結合せよ 反発せよ 地に満ち己の無力を知れ 破道九十【黒棺】」
虚が黒い箱に包まれる
「え、めっちゃかっこよくね!?」
「滲み出す……黒棺っ!!」
「かっけぇぇ」
たしかにこれは中二心擽る。
「あ、やば。縛道外れちゃったかな……」
黒棺が解かれると虚が吠えた