第42章 テセウスの船
尸魂界に報告書を送り、私は部屋にごろんと寝転んだ。
「ポインティさん、お仕事終わりましたか?」
とノックしてきた喜助さん
「うん、もう終わった~!疲れたぁ!!」
この2日間は雑務で忙しかったが残り3日は実質、休日みたいなものだ。
「もしかして、お休みでしたか?」
「ううん、ちょっと伸びしてただけ。」
喜助さんが扉を開けた時、寝転んだ状態だった為申し訳なさそうに言われた
上体を起こし、正座する
「どうしたの?」
「下にお茶とお菓子用意してるんッスけど、どうッスか?」
「あ、頂きます!」
私はぴょんと立ち上がり喜助さんの元へ歩いた
「……どうしたの?」
喜助さんが私の一連の動作を見て固まっていた
声をかけると帽子を目深にかぶった
喜助さんに続いて居間へ降りる
既にお茶の用意がされている。
「あれ?テッサイさんたちは?」
「自室で休んでます。」
てっきりみんなでお茶会するもんだと思ってた。
喜助さんと2人…この状況、もしかしたら込み入った話になるかもしれない。
そういえばあれから二人で話したことなかったなぁ。
私は少し気を引き締めて座った
「そんな緊張しないでくださいよ~」
「バレました?」
「わかりますよ。」
そう言って帽子を脱ぎ、乱れた髪を整えながら床に置いた
帽子をとったせいで喜助さんの整った顔が顕になる
私は少し目を逸らした
「えーと…」
微妙な沈黙が続く。
それに耐えきれず私は口を開いた
「えーと、とりあえずお疲れ様でした。」
「はい、お疲れ様っした。」
とお茶で乾杯する。
「尸魂界はどうッスか?もう落ち着きました?」
「落ち着くのにはまだかかるとは思いますが、一段落はしました。」
「完全に落ち着くまでは数年かかると考えた方がいいでしょうね。」
「そんなかかりますか…」
ますます私の普通の学生生活が遠ざかってしまう…
「ポインティさん自身はどうッスか?怪我とか大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫ですよ。あの後、3時間近くそのままにして動いてたんで卯ノ花隊長にめちゃくちゃ怒られました」