第42章 テセウスの船
「なんだか良かった!!急にポインティちゃん真面目になるんだもん、何事かと思っちゃった~!」
「もう随分前の話じゃからどうでもいいんじゃが、前科持ちじゃなくなって良かったのぅ、喜助!」
「前科持ちって言い方辞めてくださいッスよ~」
「しかし、中央四十六室が一度決めた判決を覆すなど…浦原殿や夜一殿はともかく……」
鉄裁さんが禁術を使用したことは事実であったが
「禁術を行使した貴方まで無罪となったのは山本総隊長の尽力のお陰です。かなり動いてくださったみたいですよ。」
「あのじいさんがな…」
「義理堅いところあるんだよ?じい先生。四十六室が再構成される前の代理の時から動いてくれてて、今現時点で就任している賢者にもちゃんと説得しているんだから。」
「じぃ先生って可愛い呼び方だね!」
と織姫さんが笑った
「そんな先生からの伝言。一度三人は改めて尸魂界へ来てほしいんだって。」
「そうっスか~早いうちに行くとお伝えください。」
「わかりました。」
「じゃあ今日はお祝いだね!」
「よっしゃ肉だぁ!黒毛和牛♪松坂♪神戸♪」
と織姫さんとジン太がはしゃぐ
「ジン太、ウチのどこにそんな肉買うお金があるというんッスか~」
「えぇ…無いの?」
と私が聞くと
「……っ。今日は皆でしゃぶしゃぶにしましょう。高い肉はダメッすよ」
「やった!!!」
「ナイス!ポインティ!」
「へへっ!!喜助さんチョロい!」
「チョロいってなんッスか~?」
みんなが帰ったあと、私は居間で書類をまとめていた。
「こんなもの、副隊長に任せれば良かろう?」
と隣で見ていた夜一さん
「少しでも負担減らしたいからね」
「心構えは良いことじゃがのう」
カタっと入ってきたのは鉄裁さんと喜助さんだ。
「さっきはお礼言えませんでしたから、改めて言おうと思って」
「お礼って?」
「アタシらの罪状の件ッスよ。」
「私がお礼言われることじゃないです。何もしてないですもの。」
「もちろん、総隊長にも感謝しますけど貴女がアタシ達を仲間としてくれたお陰で総隊長が動いてくださったんッスよ。」
「仲間というか……うん。素直に受け取っとこう。」
そういうと喜助さんはもう一度深々と頭を下げた
それに倣って2人も頭を下げる
しっかり謝意を受け取らせて頂いた。