第39章 過去編 ~結~
あの日から喜助さんと顔を合わせていない。
ー喜助さんとの情事
愛する人と触れ合える幸せを知ってしまった。彼のこと、もっと好きになった。
「授業は昼からか。」
そういえば昨日瀞霊廷から幾つもの霊圧が出ていってたし、ピンと空気が張り詰めていた。何かあったのだろうか。
その時、扉を叩く音がして私は羽織を着て外に出た。
そこには真央霊術院の補助講師を兼任している死神がいた。
「たしか、高橋さん、でしたよね?」
「はい、突然申し訳ありません。」
「いいえ。……あ、隠密機動の方たちに会いませんでしたか?ここ、四楓院家の敷地なんですよ。見慣れない人が入ってきたら何かしら声をかけてるみたいで。」
「いえ、いませんでした。」
いない?……霊力を感じない。
やっぱり何か大きなことが尸魂界でおこってるんだ
「僕がここに来た理由がですね。院長からのご指示で蓮美先生の講義は暫く中止してもらいたい、との事です。」
その言葉に私は耳を疑った
「どういうことですか?」
「詳しいことは……すいません。」
「やはり、死神でなければ鬼道を教えてはならないのでしょうか。」
「…いや、それはないです…」
「じゃあどうして」
「僕も分からないんです。何がどうなってるか……すいません」
一方的にそう伝えたあと、高橋さんは帰っていった。
私は真央霊術院からいらないと言われたということは
喜助さんや知り合いの死神の方がいなければ
瀞霊廷に入ることも出来ない。
喜助さんに会えない。
1日中、もんもんとして過ごした。
突然、大きな霊圧を感じ外に出た
派手な女物の着物に死覇装。
「…京楽隊長?!」
「どうも」
と、頭の笠を少し上げた
「久しぶりだね。ポインティちゃん。」
落ち着いた笑顔。だが、何かを意味しているようで、私は身震いがした
「どうしてこんなところに隊長が……?」
「ポインティちゃんに伝えなきゃならないことがあってねぇ。本当は別の死神が派遣されることになってたんだけど、無理言って僕が来たんだ。」
「真央霊術院のことならもう聞きましたが……」
「…それに少し関係あるかもしれないね。回りくどいのは嫌だから単刀直入に言うよ」
長い時間だった。
とてもとても長い時間。
「……十二番隊 隊長 浦原喜助は尸魂界を追放された。」