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【BLEACH】

第38章 過去編~鍵~



「まただ。」

夜中、人が寝静まってから死神の霊圧を感じた。

「やっぱりこれは……藍染副隊長だ。」

彼の霊圧は度々感じていた。ここ何年か不定期に。


ギンにはあまり深追いするなと言われている。


極秘の任務だろうか。



四楓院家の敷地に隣接する山林へと霊圧は動き、そして遠くなって感じとれなくなった。


その山林は第五地区、第十二地区へ続く。


それにしても彼の霊圧はどこか特殊だ。

霊力が高い人が霊力を抑えすぎている時の霊圧だ。

常にそんな感じだから、どうして霊力を隠しているのだろうと不思議だった。

霊力に関して言えば、隊長格にも匹敵する。昔、夜一さんから教わった霊威でいうと文句なしの1はあるのではないか、と私の肌の感覚ではそう思うのだ。


「……不思議な人だな。」

手元の灯を消して目を瞑った。




翌日、授業の後のお手伝いをキャンセルし遠出の準備をした。

明日から二連休。旅の気分で山林を歩いてみよう。


ただの興味だった。



暫く歩き続けて、日が暮れそうになっている。

そろそろ第十二地区になる。
酒蔵が並び、比較的豊かなこの地区は宿屋もある。
泊まる場所を探すために山林を抜けようとした。


「いたか?」
「いいや、いねぇ。」

灯を持った数人の大人が円になっていた。

「もう丸一日になるぞ。」
「私のせいです!!お腹空いてるって言ってたのに……なにも充分に食べさせてあげられなくて……!!」
「奥さんのせいじゃない、俺たちゃ滅多に腹が空かねぇんだ。仕方ない。」
「もっと人数増やして、第一地区の方へ行くか。」

私はその人たちに近づいた。

「何かあったのですか。」

その人たちは私を見ると少し警戒したようだった。

「見ねえ面だな。ここの人間か?」
「たった今、第一地区から山林を抜けてこちらに参りました。」
「第一地区から?」
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