第37章 過去編~交差~
「喜助さん、お疲れですね」
研究室で眠ってしまっていた喜助さん
「最近眠れてなくってね…」
「……あ、そういえば隊首会がどうとか言ってなかった?」
「資料作らなければ……」
ふう、と肩を落とす喜助さん
「喜助さん」
私は喜助さんの頬に唇を落とした
「ひよ里、呼んでくるね」
私は笑顔を見せた
「……どこでそんなの覚えたんだか」
唇の落とされた箇所を撫でる
「よーしっやりますか」
自分を奮いだたせる。
「浦原隊長、先ほどの研究資料です」
女性隊員が資料を渡しに来た
「ありがとう。」
「……隊長」
「なんでしょう」
「頬に口紅が」
メガネをくいっと上げながら冷静な声で言われた
「えっ…これはその」
「安心してください、誰にもいいませんから。」
眼鏡を光らせて言うレミリアさんは怪しげな雰囲気だ
弱みとして利用されなきゃいいが
「では、失礼します。」
彼女は新人の中でも飲み込みが早い。
死神としての素質もある。
彼女のような優秀な人材が来てくれたこと、嬉しく思う。
「お前、何レミリアのことじーっと見とんねん。」
ひよ里さんが軽蔑の目を向ける
「誤解っスよ!!」
「お、おい!お前頬に口紅が!!」
「え、まだついてたっスか?!」
「まさかレミリアと……」
「違うッス!!誤解っす!!ひよ里さん!!」
ひよ里さんとこうするのも日常だ
こんな何気ない日常がいつまでも続いてほしい
僕は隊長としてもっとしっかりしなければ。