第37章 過去編~交差~
「せやから本気で押し倒したんちゃうって!! 他の男から言い寄られでもしたら、ほんまの気持ちに気付くやろ思うて。」
「ほんまの気持ちってポインティの?」
「せや。見てたらわかるやろ、あいつ、喜助のこと好きやんけ。」
「……」
「この状態続いたら微妙な雰囲気なるから今日中になんとかした方がええで~。頑張りや、喜助。」
と廊下を歩いていく。
「あいつ、応援しとんのか恋敵なんかどっちやねん。」
平子さんに押し倒されてもなんの反応も無かった
……
月明かりに照らされたあのポインティの紅く染まった顔が脳裏に過ぎる
夕方、仕事が終わる頃のポインティさんを待ち伏せた。
「あ、っえとお疲れ様」
「今日もありがとうございました。」
「喜助さん、今日はここですか?」
「2時間ほど待っててもらってイイっすか?それが終われば明日は昼までゆっくりできます。」
「え……あ、わかりました。……その残務って私が手伝えるものですか?」
「書類の仕分けだったらできます。……お願いしてイイっすか?」
隊首室にて書類の仕分けをする。
「……なんでウチがこんな気ィ使わなあかんねん」
と微妙な雰囲気の私達のかけ渡しをしてくれるひよ里
2時間後、残務も終わり、今日の仕事を終えた。
「じゃ、ひよ里さん。明日の朝よろしくお願いします。」
「あいよ~」
と自室へ戻る
「さて、じゃ行きましょうか。」
無言の道中。
ポインティはそわそわとして目をあわせてくれない。
門を出てすぐの私道
四楓院家の敷地内に佇む家に繋がっている
玄関を開けて廊下を渡りながら明かりを灯していたとき
「あの、喜助さんっ」
とポインティが声をかけた