第37章 過去編~交差~
「妹とか、幼馴染みとかそういう意味で、でしょ……?」
月明かりに見えるポインティの顔は紅く染まっている
「僕は貴女を幼馴染みのように安心する存在だと思うし、妹のよう可愛く想う。だけどそれ以上に…貴女のことを人として愛している。」
目を見開いて固まるポインティ
「知らなかった、ですか?」
その問には、答えず目を伏した。
…僕の想いは伝えられた。
それだけで充分か。
「大分飲んでるみたいッスから、早めに寝てくださいッスよ。明日も朝から授業でしょ?」
「あ……はい…」
「僕はすることがあるので。」
書斎に入るやいなや複雑な気持ちになった
ポインティを困らせてしまったかもしれない。
あの子のことだ、僕と顔を合わせるのが気まずいとか思うだろう。
朝、早めに出よう。
午後からお手伝いに来てくれる予定だけど来なかったらどうしよう。
何事も無かったかのように笑ってあげればいいだろうか
言ってみたはいいけど、予想通りには行きませんね。
こういうのはやはり苦手みたいだ。
ポインティがゆっくり歩き始めたその音を聞きながら
さっきの出来事をわすれるように資料を読み込んだ。
翌日、ポインティの霊圧がすぐそばにある。
休まれたらどうしようかと思ったが来てくれて良かった。
声をかけるべきだろうか。
そうこうしていたら平子さんの霊圧がポインティさんに近付いていった。
それが気になり、休憩室へ向かった
「よ~喜助!探しとったんや!」
そういえば、書類を渡すとかなんとか言ってたような気がする。
「わざわざすいません~」
部屋には入らず、外で受け取った為、中の様子が確認出来ない。
「まだ休憩やし、ゆっくりしときぃや~」
チラッと室内をのぞき込むとポインティが忙しなく動いている
「うん、でもお掃除しなきゃだし、準備早めにするのにこした事はないでしょ、ひよ里、何かすることある?」
それを見たひよ里さんがにやりと笑った
「…はっはーん。喜助が来たから挙動不審になっとんか?」
「えっ!?いや、あ、喜助さん、おはようございます!!!」
「おはようございます」
「朝、家で顔合わせんかったんか?」
「えぇ、まぁ……」