第37章 過去編~交差~
「死覇装じゃないんですね」
「非番の時まで着てたら仕事頼まれるときあるからな!今日お洒落してきたんやで?どや?」
派手さが目立つが、上品な着物に袖を通した平子さんのことを純粋にかっこいいと思った。
「似合ってますね」
「ホンマに?ポインティも今日も可愛ええで!」
「色んな人に言ってるんでしょ?」
「ポインティにしか言わんって~」
と話しながら色んな場所を巡った。
現世の物を売るお店が並ぶ所は私のお気に入りだ。
「平子隊長!これ凄い、素敵な音色!!どうやって複雑な音を奏でてるのかな。」
平べったい円盤が回転し、音楽を奏でる
「レコードやな。俺の部屋にもあんで。」
「ほんとに?」
「この音楽ええな、一つ買おうか。」
「まいどあり」
「あぁ、また取りに来るから、売約済にしといて。」
「ポインティがこの良さわかってくれるなんてな~惣右介にはさっぱりや言われてな~」
「他にも色んなレコード持ってるんですか?」
「今度聞きに来るか?」
「やった!」
平子はその無邪気な笑顔に思わず胸を高鳴らせてしまい、目をそらした
「昨日の話やけどな、ほんまのところどうなん?」
「昨日の話?」
「喜助との仲や。」
個室の部屋で晩御飯を楽しく食べている時にやけに真剣な顔で言われた
「ポインティにとって、喜助はどういう存在なん?」
「喜助さんは…お兄ちゃんみたいな幼馴染みみたいな人です。」
「ほんまにそうなんか?」
「うーん…」
「ずっと一緒にいたい、傍にいたいとは思うけど…それって恋人とか、そんな気持ちなのかなぁ」
「喜助のこと、そういう風に思うたことないん?」
「…………うーん」
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ポインティにとって喜助が当たり前の存在なんや
周りも二人の仲を周知しとるから、好意を持つ……持っても本人に伝えて来る奴はおらんかったんやろ。
二人の仲が危うくなることもこれまで無かったんやろな
それがまずかったんやで、喜助
お互いがお互いを当たり前やと思い過ぎとんのや。
ポインティちゃんがいつまでも自分とこおるなんて思ってたらあかんで喜助。
油断しとったら……
俺がこの娘 奪うで?