第30章 いるべき場所
「浦原殿、もう休まれなくていいのですか?」
「はい、もう大丈夫ッスよ~!」
ポインティはテッサイさんが何度か睡眠薬を打った為に眠り続けている。
「じゃあ、ブレスレットの破壊をやってみますか~」
「まさか、この短時間でブレスレットの破壊方法を……??」
「寝る前に少し。理論は簡単ッス。特別な霊子でコーティングされてるならその霊子を吸収するなりして取り除いて破壊すればいい。ってことで先ほど作ったのがコレっす。」
テッサイさんに黒い玉を見せた
「それは、如何なるものですか」
「アタシが開発した霊圧を完全に遮断する外套の素材と、アタシの体内にあったポインティサンの斬魄刀の花月の種を使って作りました。」
「そう言えば、浦原殿の体内にある種はもう大丈夫なのですか?」
「ほとんど戦闘中に吐き出せたようですけど、まだ体内に残ってるでしょうね。花月がなんとかして成長速度を下げてくれてるようで。霊圧さえ上げなければ問題無いでしょう。……さて、ポインティサンの肉体を離して……っと」
肉体を離し、魂魄のポインティサンの体に結界を張って貰った
「じゃあ、これをブレスレットに近づけて……花月さん、お願いしますよ。霊子を吸ってくださいね~」
花月は、どんな霊力でも己に無害な状態で吸収することができる。
「お、成功しましたね。」
黒い種は大きくなり、中から芽が出てきた。
ブレスレットに触れるがなにも起きない。
ブレスレットの部分に白雷を放つとそれだけで砕けた
「よし、これでポインティサンが目覚めるまで待ちましょう。」
「これで催眠状態が解けてなかったら……」
「そんときはそん時っす」
彼女が虚圏でどのように過ごしていたのか
怖い思いや辛い思いをしていないか
考えれば考えるほど自分の無力さを実感させられる。
アタシは彼女を護ると決めたのに
一度も護れてない。
「浦原殿?」
「すいません。」
やはり、アタシは貴女の傍にいるべき男じゃありませんよね