第26章 服従
あれから何度かの呼び出しがあった。
「今日の会議にはポインティも出なさい。」
その指示があったため参加した。目的は、最後に発せられた言葉を聞かせるためだろう。
「浦原喜助は総力をあげてポインティを奪還してくるはず。あの男の手腕から察するにその日は近い。しかし、怯えることもない。君たちは黙って私について来なさい。そうすれば高みへと登れる。さて、今日はこのくらいにしようか。」
十刃が去り、部屋には藍染とギン隊長と私だけになる。
「あの」
「なんだい?」
「浦原さんの話の為に私を呼んだのですか。」
「君には知らせた方がいいと思ってね。」
どういうつもりなんだろう。
「それに君も昼間は暇だろう?」
「…………」
「いい目になったね。私にだけ見せる恍惚な潤んだ目もいいがその挑発的な目も悪くない。」
「…行こう、ギン隊長」
「はいはい。」
「待ちなさい。」
脚を止める
「君にとって浦原喜助はどんな存在だ。」
浦原さんの存在?
昔の私は親しかったらしい。懐かしさとか感じることもあるけれど、だからといってなにかあるわけではない。
「……わかりません。」
「少なくとも、ただの男とは思ってないだろう?」
「昔の私と親しかったらしい、ということくらいには思ってます。」
「蓮美ポインティか。」
「はい。」
「転生者である君がなぜ彼女と姿形、霊圧、霊子構成、魂魄が酷似しているか知っているか?」
理由?この人は理由を知ってるの?そもそも、そういうのは自然の摂理だ。故意や一個人の意思でできるものでは無い。
「皆目見当もつかないといった様子だね。教えてあげよう、それは浦原喜助とそして君が望んだから。それが理由だよ。」
「理由になってないと思います。」
「君は崩玉について何を知っている?」
崩玉の話が関係あるのか?
「死神と虚の境界を崩すもの、」
「それは間違いだ。」
少し食い気味に言い放った
「確かに、その力はある。」
次の言葉を待った。
「"自らの周囲に在るものの心を取り込み具現化する能力"」
つまり、万能の魔法のような能力。
そして仮に崩玉にそのような力があったとして
「浦原さんは虚と死神の境界を壊すことを願っていた、と。」