第23章 無情な月の下で
気がつくと私はどこかに寝かされていた。鬼道で腕が縛られている
「ここは……流魂街?」
あたりは暗くなっている。
流魂街のどこかにある山の洞窟にいた。
「気が付いたか。」
暗闇からウルキオラが出てきた。
「なんのつもり?どうやって瀞霊廷に侵入したの?」
「……これだ。」
ブレスレットを見せた
「これを着けると、あらゆる事象から認識されなくなる。」
要するにそのブレスレットを着けると、透明人間になるらしい。
「あの刀……あれは鬼道の一種、おそらく【白伏】を元に作られた鬼道の刀。あれを胸に刺し、昏睡状態にすることで周りに霊圧を感知されないようにして、ここまで運んだということね。」
「訂正するほど間違いはない。加えるならお前の腕にもこれを着けたことだ。」
「晴れて透明人間……か。それで、織姫さんに会わせてくれるんじゃなかった?」
「その前に、現世へ戻って肉体に戻れ。」
「どうして?」
「口答えをするな。この街が消えることになる。」
流魂街を指した。
「行くぞ」
ウルキオラが手を翳すと現世の世界が見えた。
「黒腔か。」
空座町の上空。
「ここから1時間は瞬歩で走るけど…」
「承知している。しかし瞬歩以外の動きをみせれば眼下にあるものを壊す。」
「手を縛られてるのにどうやって攻撃するのさ。」
「口答えをするな。」
1時間後、ウルキオラを連れて家に行きたくなかったため、ささこを呼び出した
「手、解放してもらえる?」
手を解放してもらってブレスレットを外した。
「ささこ」
「どうかされましたか?急に人形を持って公園に来てなんて…」
「早く戻れ。」
ウルキオラもブレスレットを着けているはずだが姿は見えた
「待って。この子を空座町へ連れて行きたい。」
「誰とお話してるのですか?」
ささこが首を傾げる
「私が行方不明になれば警察沙汰になるわ。良しとしないでしょ?この子を義骸に入れたい。」
「藍染様から現世で騒ぎになるようなことはするなと命令があった。場所は指定する。」
「ありがとう。ささこ、先に空座町へ行って」
ブレスレットをつけてささこを追う。
「この辺りにしろ」
人気のない倉庫が並ぶ所に降り立った。
肉体と交換し、人形に入ってもらう。
「どういうおつもりですか?」