第16章 自分に勝つ
空間の中は闇そのものだった。
恐怖を掻き立てられ、斬魄刀を握りしめてしゃがんだ。
『…ポインティ!しっかりして!!』
風花の声だ。
「守護せよ風月!」
斬魄刀が鎌の形に変化する。
『……ぱぁっ!話しにくい……』
『時間が 無いんです!早くアイツを!』
風月の声がしっかりと聞こえてきた。
「どこにいるの!?」
『こっちです!ひっぱります!』
『はやく何とかしてぇ!』
と、2人に引き込まれた精神世界
目の前に鬼のような姿の虚がいた。
「うぉっ!!……貴方が私の中の虚?」
「…ワタシは崩玉から生まれ、オマエも崩玉によって生まれた……」
「時間ないので倒します。」
「花月!」
花月の百花乱刀で相手を切り刻む。
その傷口からも刀を侵入させ内側から組織を破壊させる。
毒も注入しながら。
虚は痛々しい姿を見せる
「守護せよ、炎月!葬火黒炎」
これもまた一撃の技に近いもの。対象を焼き尽くしてもなお焼き続ける炎だ。
砕け落ちた細胞すら毒の影響で灰と化しているのに
さらに灰が灰となる。
「守護せよ、氷月!零雹華葬」
雪が振り始める。
その雪から護るように私は氷の柱に包まれる
その雪は当たると大きな氷の結晶の華を咲かせる。
そしてその奥まで入り込み、全て凍らせてしまう。
決して溶けない氷で。
この技は範囲が広い。が、敵味方関係なしの攻撃だ。
自分もこの雪に触れると危険だ。
虚は、刻まれ、灰になり、さらに焼かれながら凍っていく。
「……崩玉の力を侮るな…まだ覚醒してない…………真の力いつか、思い知らせる……」
虚は氷の彫刻の化した
「……ハァハァハァハァ」
「無茶ですよ!一撃の技乱用するなんて!」
「暫くは無茶できないな。」
「霊力こんなに少なくなってしまって…ちゃんと、お休みください。」
「それよりも、この趣味の悪い彫刻どうにかしておくんなんし。」
「氷月の氷の彫刻だろ?」
「わちきは知りんせん。」
斬魄刀に一声かけようと思ったが、いつの間にか現実世界に戻っていた。
「ぐへ…」
五柱鉄貫で拘束されている。
「ハッチ、解放したり。」
五柱鉄貫が解かれても身体が重い。
「おめでとさん、もう1度、改めて言うわ。」