第13章 謀反篇
その瞬間、藍染の手は木の枝の様に変化し、ルキアの胸を貫き何かを取り出した。
「驚いたな…こんなに小さなモノなのか…」
藍染の手には透明な箱に入れられた丸水晶の様に光る崩玉があった。慌ててルキアを見たが胸は何事も無かったかの様に塞がっていった。
「ほう…魂魄自体は無傷か…素晴らしい技術力だ」
だめだ、この人に藍染にそれを渡してはいけない……!!
強く私は思った。
「花月!!」
瞬歩で目の前に移動し、百花乱刀の状態の花月に藍染の腕を斬らせた。藍染の手の中にあった崩玉を奪い取った。
「返したまえ。」
「貴方には渡さない!」
「聞き分けの悪い子だね。」
私はひたすら逃げた。
「斬魄刀も持たないで…逃げるだけ無駄だ。大人しく返せば殺しはしないさ。」
私は藍染と距離をとった。
『目を瞑って!』
花月の声
「……聡明だ。そうしていれば鏡花水月の術中にはかからない……だが、視界を奪われた状態で戦えるか?」
花月が逐一藍染の場所を知らせている。
『鬼道です!』
霊圧の形態から双蓮蒼火墜だろう。私はそれを避けることが出来なかった。
「十分君は逃げたよ。さぁ、返したまえ。」
床に叩きつけられるも、私は崩玉をぎゅっと握りしめていた。薄く目を開けるとギン隊長がこちらを見ている。
その表情を読み取ることができない。
「絶対に渡さない!!絶対に!!!!」
すると崩玉が消えた。
「……何をした?」
「え?……え?」
私の傷がみるみる治って行く。
「まさか…己の体内に……?」
「えっちょいらんって!!」
私もパニックだ。死神の虚化?そんなの……え?!
「……えぇい!!破道の七十三【双蓮蒼火墜】 」
完全詠唱の倍以上の威力の双蓮蒼火墜が出た。
「素晴らしい、これが崩玉の力か……!!」
肩に傷を負った藍染は高笑いをした。
「ますます欲しくなった……」
身体が一気に重くなる。
「魂魄が崩玉を拒絶しているのだろう。じきに融合が始まる。"君"に防壁が機能しないのは浦原喜助の仕業なのか……。まぁそんなことはどうでもいい。」
首を掴まれた
「隊長!」
副隊長と天月ちゃんが向かって来ている。
「返して貰うよ」