第13章 謀反篇
「死神には4つの戦闘方法があるのは知っているね。斬術、白打、歩法、鬼道がそれだ。だがどれともに限界強度というものが存在する……しかしその限界を超える方法が一つだけあるんだ。それは虚化だ。死神の虚化、虚の死神化…相反する二つの境界を取り払うことでその存在は更なる高みへと上り詰める。理論的にはかねてから存在するとされてきた。だから僕も密かに色々な虚を試してきたよ…」
ギン隊長の斬魄刀を握りながらも耳を傾けた
「自らの霊圧を消すことの出来る虚…触れるだけで斬魄刀を消すことが出来、死神と融合する能力を持つ虚…体内に入り込み操る事の出来る虚。だがどれも期待した程上手くいかなかった。僕も僕以外の者も皆その方法を見つけられなかった…だが浦原喜助はそれを造り出していたんだ」
「浦原喜助……浦原……現世で駄菓子屋を営んでいる、店長のこと?」
「へぇ、ポインティちゃん、あの人のこと……あぁすんません、黙っときます。」
空座町に用がある時、必ずあの商店へ行く。
店長は尸魂界の人間だと、あれは義骸だとは思っていたが……
「それは瞬時に虚と死神の境界線を取り払うことが出来る尸魂界の常識を超えた物質だった……その名も【崩玉】…彼は崩玉の破壊を試みた。だが彼は結局自らが造ったそれを破壊する術を見つけることが出来なかった。そこで彼は仕方無く一つの方法をとった。それは【崩玉】そのものに防壁をかけて他の魂魄の奥底に埋め込んで隠すという方法だ…もう解るだろう…?」
そう言うと藍染はルキアに向き直る
「その時彼が隠し場所として選んだのが、君だ。朽木ルキア」
「な…んだ…と…?」
あの店長が、死神を虚化させるモノを完成させていた。
しかし破壊出来なかった為に、ルキアの魂魄に隠した……
「だから、双極での処刑……魂魄を蒸発させて崩玉を取り出そうとしたのですか。」
「そういうことだよ。やはり、勘がいいね。」
さらに藍染は続けた
「僕がそのことを突き止めた時、君は既に現世で行方不明になった後だった。僕は直感した…これは全て浦原喜助の仕業だと。彼は霊子を含まない霊子体を開発し、捕捉不可能な義骸を造ったことで尸魂界を追放されている。追放に至った理由はもう一つ…その義骸に入った死神は霊力を分解され続け終いには人間となる!」