第65章 千年血戦篇
翌朝、ゆっくり起きると、母親がキッチンに立っていた。
「今起こそうと思ったのよ、朝ごはん」
我が家はいつも朝ごはんは各自で食べる。何を思ってか、母は朝食を用意してくれていた。ホットサンドにサラダにヨーグルト、コーヒー。朝の忙しい時間にわざわざ作ってくれていたことが嬉しかった。
「美味しそう!」
「もう仕事に行くから、お皿洗いだけしといてね」
「うん」
お母さんが出てから、ささこを呼んだ。
「ホットサンドもサラダも量が多いな、こんなに食べれないよ。」
「お陰で私も朝ごはんにありつけたわけですね。いただきます」
「ささこ、昨日のこと」
「わかっていますよ。」
私は部活中の七海にLINEをした。
『行ってくるね』
現世に戻ってきて、この世界の温かさを知った。
まだ蓋をしていることはあるけれど、今回の戦いは、ここにいるみんなを守るために戦う。そして私はここに帰る。
この戦いが終わったら、暫く休隊しよう。
高校生のうちは休隊。大学のうちも現世を優先にして。社会人になったら……その時は考えよう。
どっちつかずの生活は良くない。かつての私が転生を選んだ意味を見出さないと。
そのために、私はこの戦いで勝つ。