第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ
「………って、なんっで手前が俺の考えてる事まで把握してんだよ!?俺は蝶の事が好きだなんて一言も…」
「ああ、本当にそうだったんだ。まあ仕方ないよねぇ、蝶ちゃん可愛いし、悔しい上にどうしてかも理由が分かってなお悔しくなることに、君に一番素直…いや、もう従順とでも言ってしまった方がいいのかな」
糞太宰の言葉でハッとする。
カマかけられた……!!
「懐いてる相手に突然迫られたりなんかすれば、あいつだって困んだろ…手前の言うように蝶は従順って言えるくれえに俺に抵抗しねえからな」
「え、何?キスでもしたの君達」
「あ?…まあ色々と事情があって三回ほどはしてたが、ついさっき初めて蝶に迫られて、んで初めてそれらしいキスをしたってとこだよ」
言った途端に電話から大きな悲鳴が響いて、思わず耳から離した。
流石の太宰でもそこまでは分からなかったのか。
「そ、そんなにしていただなんて…君、蝶ちゃん泣かせたら本当に許さないからね!というか蝶ちゃんに迫られてって言うんなら、やはり君からどんどん向かっていってあげればいいじゃないか」
胸の鼓動の波が大きくなる。
蝶が迫ってきたのなら…いやでも、あいつが俺の事をそう見ているってまだ決まったわけじゃねえし……
「何を考えてるのかだいたい想像つくけどさあ、さっさと自分に素直になっちゃいなよ。蝶ちゃんだって何か感じとってるかもしれないよ、最近の君から。…思わせぶりな態度ばかりとっていちゃ、あの子もまた色々溜め込んじゃうだろうしね」
「手前はあいつの保護者かよ…何でそんなに蝶の事が分かる」
思った事を言っただけだった。
しかし、太宰の返答により、俺は胸が苦しいくらいにしめつけられる事となる。
「_______…でしょう?」
「……っ、ああもう!手前に言われてってのが気に食わねえけどもうそうしてやるよ!!」
「あ、そう。ならちゃんと大事にしてあげなよね…今日の催淫剤の件だが、私の方でも調べてみる事にしよう。あまりいい予感がしない」
催淫剤…そうだ、そういえば、いったい誰のせいでこんな事に…
「手前に言われるまでもねえ!…俺ぁあと二日間ほど、椚ヶ丘にあいつの様子を見に行くことになってる。何か分かれば知らせろ」
「けっ、蝶ちゃんの事じゃなかったら君なんて…」
____私なんかよりも、君が一番分かっているんじゃないの?
