第26章 帰郷
「おや、久しぶりすぎて加減しにくかったんだね本当に?…やっぱり満たすにはあと十年は見なきゃダメかぁ…姫ちゃん器大っきいからなぁ」
参った参った、なんて言いながらこちらに来て、少し体のふらつく私を支えに入る。
『冗談、……っ、…さ、っき…ごめんな、さい…』
「…そんなの気にしてたの?…いいよ、寧ろ怒ってくれる方が安心だ。さ、そうと決まればゆっくりさせますからね??」
『ン、っ…んん…ぁ…っ』
首元に吸いつかれて、そこから唇を離せば指を当てがい、霊子が身体に送り込まれる。
ああ、好き…喜助さんの霊力はやっぱり、私にとって特別美味しいらしい。
「…ありゃ、まだ食べたいの?よっぽどボクの霊力好物なのね?普段全然食べないのに」
『ふ…、あ……、ん…ッ』
吸収するスピードが無意識に早くなったらしく、気持ちの良すぎるその快感に耐えかねて膝が崩れた。
「まぁたやってるぜエロ店主が…おい、俺の主に変なことばっか仕込んでんじゃねえよ」
「ボクより中原さんの方がよっぽどイケナイこといっぱい仕込んでますって。はい中原さん、蝶ちゃん返してあげます。しばらくぐったりしてるだろうからついててあげてください」
「おい喜助、その役俺にも「後で澪ちゃんに怒られるから嫌です」理不尽や…」
喜助さんによって預けられたその腕の中はやはり心地のいいもの。
…なんでだろうな、結局はここに落ち着いちゃうんだ。
『、中也さぁん…抱っこ〜♡♡』
「「「「は…!!?」」」」
「あーもう、言われなくてもしてやるっての…普段からこうしてりゃもっともっと甘やかしてやんのに」
『中也さんの甘やかし好き…♡』
「…浦原さん、こいつ今日連れて帰ってもいい?」
「今日はダメです!!!!」
「チッ」
すりすりと顔を埋めれば笑いながら大きく撫でられる。
ここは私の特等席だ、私の…私だけの。
『…、中也さん、どこにも行かない…?』
「あ?行かねえよ、当たり前だろ」
『嘘つかない?』
「つかない」
『……そっかぁ、…えへへ…』
「…中原中也、だったか?あんた…俺が言うのもあれだが、こいつとんでもなく意地っ張りだろ?よくもまあここまで素直にさせられるもんだな」
捩摺の声に、中也の腕に少し力が入った。
「はは、まあな。色々と助力があったおかげさ」
「へえ…?」