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第15章 大切な人


謎の結託を見せる男子勢。
え、待ってよ磯貝君まで何言ってんの、中也さん菌移ったもしかして?

「負けるわけにはいかない理由が…俺達にはある」

「そう、そこに希望の光がある限り!!」

「いくぞお前ら!!いいところみせて中也さんから略奪してやろうじゃねえか!!」

「「「おおおおお!!!!!」」」

「「「なに叫んでんのあいつら」」」

女子勢の心が一致した瞬間だった。
本当に何をしているんだあの子達は。

『ち、中也さんの略奪なんてさせるわけがないでしょう!?ふざけないで!!?』

「「「「「そっちじゃねえよ!!!!」」」」」





「で、あんたは誰に気があるんだい?」

『え、そりゃあそんなの中也さんに決まって……え?』

「……!?お、お姉さん誰!!?」

後ろからヌッと現れて私の肩に腕を回し、突然会話に紛れ込んできたその人。
誰あろう……与謝野先生だ。

『よ、与謝野先生なんでここに!!?こっち生徒の観覧席!!!』

「何って、中原中也の名前を出されて今日のあんたが寂しがるんじゃないかと思って来てやったんじゃないか?」

「た、探偵社の人…だ。さっき蝶ちゃんとお弁当食べてた!」

「ん?…ああ、うちの蝶が世話んなってるね!妾は与謝野晶子、探偵社の専属医だよ」

医者っていうか殺る側っていうか。

途端に皆目を輝かせて与謝野先生の方を見る。
烏間先生や殺せんせーとは面識があるらしい。

「そ、それにしてもなんで今日中原さんの名前を聞いたら…そういえば珍しくあんまり聞きたくないとか……?」

「そうだね、普段なら嬉しそうな顔して女の子になっちゃうのに」

『待ってそれどういう事、突っ込んでいい?』

「仕方ないよ、なんてったってこの子、ここ三日程向こうが忙しくて顔も合わせられてないからね」

『無視ですか……ってええ!?なんでばらすの与謝野先生!!?』

与謝野先生の言葉にそこにいた皆がハッとしたような顔になる。

「それで今日体育祭なのに…?」

「森さんもえらくあんたに謝ってたじゃあないか?よりによって今日なんて日にあの男をあんたと会わせられないなんてってさ」

「確かに体育祭だもんね、今日…中原さんなら絶対見に来ると「?何言ってんだい、そっちも勿論そうだけどそうじゃないよ」え?どういう事ですか?」

「だってこの子、今日は『言わなくていいです』…蝶…」
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