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第10章 名前を呼んで


『うえ!?…ッ、あ、ダメ……っ、近い…!!』

「昨日はもっと色々してただろ」

『それとこれとは別!!……って昨日とか言わないでッッ!!』

「おーおー、今日はやけにキレてんなあお前。やっぱ妬いてんじゃねえか」

大丈夫だ、気にしなくてもお前以外に興味ねえから。

中也さんは私の両腕を掴んだままグ、と顔を近付けてくる。
中也さんがそうなのは知ってるけどそうじゃないんだってば。
あの人どう考えても何か裏があるのに気付いてないから心配なのに。

『や、妬いてない…』

「……そうか、なら離れてもいいな。悪かったよ、俺はてっきり妬いた分だけくっついてほしかったんじゃねえかと思ったんだが『!お、思ってない!!』…へえ?」

こういう時、本当に素直になれない私の口。
なんでこういう時に限って中也さん症候群のスイッチ入らないのよ私。

中也さんは私から腕を離して、顔を離して身体をスッと離してしまう。

『…ぁ……っ』

まさか本当に離れるだなんて思ってなくて、温もりが離れた瞬間にとてつもない切なさが胸にこみ上げる。
本当に離れちゃうの?
私今日、すっごい我慢したんだよ?

しかし涙目になって中也さんを見つめていると、そのまま手を後頭部と顎に回されて、中也さんの顔が凄い勢いでまた近付いてきた。

『……ッ、へ…ッ!ん…っ!!………っは、っ…ち、中也さ……んん、ぅ…ッ』

チュ、チュ、と刻み良くリップ音を立てながら、角度を変えつつ、啄むようにキスを落とされる。
恥ずかしがって目を瞑ると一旦キスが止んで、終わったのかと思って薄らと目を開くとまた始まる。

呼吸も浅くなってきて身体が火照り始め、なんだかもう意地を張る気にもなれなくなってきた。

『ふ…っ、ぅ……ッ、ふぅ…っ』

中也さんの首元に腕を回してからもキスの雨を降らされて、中也さんは満足したのかキスをやめ、私をよしよしと撫でつける。
中也さんの胸に顔を埋めて呼吸を整えていると、彼の方から口を開いた。

「可愛い奴…」

『ぁ…ッ、こ、なこと……する、からぁ…っ』

「蝶への愛情表現の一つだ、諦めろ」

『愛じょ…ッ!!?』

中也さんの腕に包まれて、もうなんでもよくなってきちゃった。
恥ずかしい…けど、嫌いじゃない。

『……好き』

「俺も」

『…気持ちよかった』

「もっかいするか?」

『え……っ、ちょっと!!?』
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