第8章 お正月 <双子6歳>
「あのね、なんだかしらないけどあのぐらいの子って【スタンプラリー】好きなの。
日本でさ、プラレール博っていうのがあるんだけど、それの時もさ、行列作って、有料のスタンプラリーねだられたし」
子どもたちの後ろを歩きながら翔は言った。
「ふーん。そういうもんなんだ。
サクショー、すっかりパパなんだね?」
斗真が感心したように言う。
「んなことねーよ。
まだまだ、正直全然頼りないと思うよ?
雅紀と潤がいてくれて、智と和也がさ、ああやって頼ってくれて、ようやくなんとかなってる感じよ?」
そういって笑う翔を斗真が眩しそうに見る。
そこへバタバタという足音が聞こえてくる。
「翔ちゃん、はやくー」
「とーまも、ね?
英語で書いてあるからわかんないよ」
二人にひっぱられるようにして歩き始めた二人。
智と和也はあっちこっちみては様々な反応を示しながら、スタンプラリーを楽しんでいる。
二人の興味のそれぞれ違うから翔と斗真がそれぞれに説明しながら子どもたちとの時間を楽しむ。
東京の地下鉄の路線図があるコーナーではニコニコしながら二人で指差す。
「あそこが翔ちゃんの会社の駅」
「あっちが潤くん!まーくんはないよ」
その様子を見て斗真がぽつりと呟いた。
「ふふふ、いい家族だね」
指差す二人を見守る翔の横顔をカメラにおさめる斗真。
その顔はとても幸せそうだった。