第77章 専属達の夜さり来い
本郷視点
アルコールのカラフルな瓶が並ぶカウンターバーの側を通ると日本からお越しの放送関係者が屯っている。
(コンサート見ずに 慰安旅行ですか… 良い身分ですねぇ)
我ながら馬鹿らしい作り笑顔で会釈をしながらアルコールのラインナップを見ていく。
(ぁ!ボンが好きそうな銘柄ある♪後で提供しよう…っと思っていたら ボン発見! 一人でスィーツコーナーって
ドンだけ甘い物を所望なのぉよ)
ボンに気が付かれないように忍び寄っていくと シャンパングラスをもった男がボンのパーソナルスペースに迫っている。
(だれだ!)
男性「ははは 持ち味持ち味」
豪快に笑う男。
A「持ち味ですねぇ」
引きつりながらも対応しているボン。
(一応 対応しているけど あまり絡まれても困る…)
「こぉれは これは!」
あえて、甲高い声を出して二人に近づく。
A「ひわちゃん…」
泣きそうな目でホッとした様な顔を俺に向ける。
(ほぉ 俺見て その顔してもらえるなら、関係は良好ってことなのね…)
「脚本家の矢島さん 本日は ありがとうございます」
両手を広げ 大げさに酔っ払いの輩に握手を求める。
矢島「いえいえ ご招待ありがとうございます」
少しビジネスモードになった男。
(おや ただの酔っ払いでは無いんだな)
「ジュニア時代の相葉をご存じでしたら あのユーモアが御分りでしょぉ」
握った手をしっかり持って話を続ける。
矢島「ははは ユーモア! うーん 確かに」
豪快に笑う。
(さー ボンから 離れてもらいましょう)
「相葉はLIVE終わりで 食事を取っております お話は後ほどという事で さぁ あちらで!」
他の招待客が談笑しているテーブルを指し示す。
矢島「ああ これは失礼 では」
ボンに 頭を下げて 違うテーブルにいる人たちに手を上げて動き出す。
ポカンと 矢島さんの背中を見ているボンに、ウインクする。
(お好きな物 お食べくださいな)
テレビ関係の日本人の輪の中に矢島さんが加わった
(適当に理由を言って離れよう…)
男「やっぱり 嵐に挨拶行こぉよ」
男「そうだな お祝いはやっぱり 言いに行こう」
お酒が入った男性たちが群を作って動き出す。
(ちょ!勝手に押しかけないで!)
「今 食事中ですので、おまちください」