第73章 ホテルに到着
大野視点
橋本「それでは部屋に参りましょう」
車いすを押してニノの部屋に向かう橋本。
翔くんと歩き出した。
ニノの体に見え隠れしていた動く禍々しい呪字(じゅじ)を思い出す
(蔓芭(マンバ)やつ いつまで 俺らに付きまとうんだ…
だが… アイツはイマ(今世)の姿でなかった…
死者の念を増幅?具現化? そんな事 できるのは…)
「Mr.Sakurai」
(翔くんなわけ あるか!)
声がした方に顔を向ける。
知らない男が歩いて来る。
(誰だ?おまえ…)
身構える俺の横の翔くんは、その男に笑顔で走って行く。
(え? 知り合い?って事は 枝ノ使者?)
相葉ちゃんが回転しながら倒れてきた。
「おっと」
相葉ちゃんの腕を腕で捕まえる。
相葉ちゃんの口が ありがとう と動く。
(声…出てない 顔色もヤバイ…おっとと さすがに一人じゃ…)
M「こっち 俺が」
松潤が反対側の腕を持って相葉ちゃんを支える。
何とか二人で壁にもたれるように相葉ちゃんを動かす。
S「please see "NINO".」
翔くんがニノの部屋の方に歩き出す。
男も動き出す。
(枝の使者なら 俺は何もできない…)
M「翔さんが呼んだ お医者さんなんだね?」
松潤が睨みながら言う。
「たぶんね そうだと思う」
A「大ちゃん…俺も一緒に…の側に行き…」
声を絞り出す相葉ちゃん。
(わかった)
相葉ちゃんの背中をポンっと叩いて動き出す。
ニノの部屋の前で 医者が俺たちの方に体を向けた。
(ん?なんだ? 眉間が動いたぞ?)
Dr.「I don't want you to enter the room.」
俺たちに掌を向ける男。
(その手は 入るな?)
A「え…なんで…」
震える声の相葉ちゃん。
翔くんが医者に話しかけている。
(交渉? 説明?何話している?)
医者は翔くんに小さく頭を下げた。
S「俺が中に入るから 智くん 雅紀お願いね」
選択肢はないと言う顔の翔くん。
「ああ」
(仕方ないのかなぁ…)
ニノの部屋の扉がバタンと閉まった。