第18章 Will never let you go…
松本side
雅紀からの目配せで
言いたいことはわかった。
翔さんがすごくショックを受けてるのは
わかってるし、智さんだってそうだ。
自分で言った一言に自分で傷ついてる。
翔さんのフォローはニノがするのかな?
目線の端にいる二人を見て
そんなことを思った。
雅紀は智さんの前にいる。
その上で俺へのアイコンタクトだから…
俺も智さんのフォローにまわる。
雅紀が智さんを説得するように
ゆっくりと優しく、でもきっぱりと
薬を出すように言ってる。
これ…想像以上にきついんだよな。
出す側のプレッシャーって。
薬がよりどころになってる
部分があるから…。
それを手放すことへの不安は
かなりなもんなんだよな。
でも…必要なこと。
俺も同じことをニノにやらせたんだ…。
そう思ったらすごく申し訳なかった。
そっと智さんの肩に手を置いた。
言葉よりも体温を存在を伝えたかった。
一人じゃないって…。
傍にいるからって…。
わかってても不安になるんだよね。
わかってるよ。
だから何度でも伝えるよ。
そうだよ、こんなことでくじけないから…。
いつも俺たちのことを誰よりも大事にしてくれる人だから…。
俺、何度でも伝えるよ。
何度でも抱きしめるよ…。
いつも傍にいるから…。
「智さん?大丈夫だよ。
薬、出してもなにも起こらない。
不安な気持ちはわかるから…
でもね…出しても大丈夫なの、
俺、知ってるよ?
だからさ…ね?」