第18章 Will never let you go…
松本side
当たり前のようにしていたキスで
泣きじゃくる智さんに
少なからずショックだった俺は
感情のままその体に愛撫を加えはじめる。
それも拒む智さん。
なんで?
どうして?
「智さん、俺のこと嫌い?」
O:「そんなわけない…好きだよ?
でも…」
「『でも』…なに?」
O:「わかんないよ…」
宮城にいた時から何度となく
智さんが言ってる『わかんない』って
一言が妙に気になった。
『わかんない』って何がわかんないの?
何がそんなに貴方を苦しめてるんだろう?
そんなことを言いながらも手は
そのまま動かしていた。
O:「おねが…ぃ。もぅ…ゃめ…」
智さんの拒絶の声が小さくなって、
代わりに呼吸が荒くなってきた。
「智さん?大丈夫?」
肌に触れていた手を抜き去り
華奢な背中に手を添える。
O:「じゅ…くっ、だぃ…ぅ…ぶ」
「全然大丈夫じゃないだろ?
いいからゆっくり呼吸して?
大丈夫だから、ゆっくり息するよ?」
過呼吸になりかけた智さん。
リズムを合わせるように
一緒に呼吸しながら落ち着かせる。
もう限界だと思った。
俺だけでは解決は出来ないし、
このままにしておいたらまずいところまで
来てると思った。
「智さん、大丈夫?
ちょっと休もう?ね?」
背中を摩りながらゆっくりと
言い聞かせるようにいう。
O:「ごめっ。じゅんくん…」
落ち着いてきた呼吸の下から
振り絞るようにいう智さん。
「こっちこそ…ごめん」
感情のままに智さんを
追いつめてしまったことを
俺も素直に謝った。