第16章 Don't be discouraged!
松本side
和はふふふって声をあげて笑うと
さっきよりも強い力で俺を抱き締める。
耳元に唇を寄せて囁くように言う。
N:「潤くんはほんと…おバカさんですね?
なんで後悔なんてするんですか?
そもそも、俺が押し倒したのに」
「バカじゃないもん」
N:「バカですよ。
だからそうやって要らぬ心配をして…。
寝れなくなって…本当にバカですよ」
和の声に涙が混じってる気がした。
耳元に寄せた和の顔から水滴が零れて
首筋を濡らす。
「和…泣いてるの?」
N:「泣いてませんよ。
そんなわけないでしょ?」
いつもの口調の和。
「だって…ここ」
俺が濡れた首筋を触ると
和が何もなかったかのように言う。
N:「天井からの水滴じゃないですか?
ほら、もう、お湯溜まったから
入りますよ?」
意地っ張り…。
声に出さずに思う俺。
そんな俺に構うことなく
和が俺の身体を包んでたシーツを剥ぎ取り
洗濯機に突っ込む。
和も纏ってたハーフパンツを脱ぎ捨てて
バスルームに入った。
シャワーの蛇口を捻ると俺に浴びせてくる。
無言のまま、
ボディタオルにシャワージェルを付けると
泡立てたタオルで俺の身体を洗い始める。
「和、自分でやるからいいよ?」
そういう俺に和は無言で首を振る。
N:「俺がやりたいから…ね?」
結局、和の手に委ねることになる。
洗い上げるとまた、シャワーがかかり
泡が全部落ちたところで、
浴槽に入るように促された。