第13章 自分らしさと君のぬくもり【十四松】
私たちは少し移動して、近くのベンチに腰を下ろした。
二人の間に弁当箱を置いて蓋を開けると、十四松くんが「おぉーっ!」と感嘆の声を上げる。
「おかずいっぱいあるね!これ全部絵菜が作ったのー?」
「うん。朝早くに起きて頑張ったんだ」
お金がないなら自炊だ!と、家にあるものでなんとか作ってきたんだけど…十四松くんの口に合うといいなぁ。
そわそわしながら私と弁当を交互に見る十四松くん。
「ふふ、どうぞ?いっぱい食べてね」
「いっただっきマーッスル!」
彼は、待ってましたと言わんばかりにばちんっと勢いよく手を合わせて、さっそく弁当に手をつけ始めた。
どんどん減っていくおかず。時折目を輝かせて「うんまー!」と声を上げる彼を微笑ましく思いながら、私は鞄の中からあらかじめコンビニで買ってあったサンドイッチを取り出した。
ご飯をかっこんでいた十四松くんが、ぴたりと止まる。そして私の手元のサンドイッチをじーっと見つめてきた。
「どうしたの?」
「絵菜のご飯、それだけ?」
「あはは、実はダイエット中で…これだけで十分かなって」
昨日調子に乗ってオムライスとデザートにアイスまで食べちゃったからな…朝久しぶりに体重計に乗ったら偉いことになってて、急遽予定を変更したんだよね。