第13章 自分らしさと君のぬくもり【十四松】
【絵菜side】
次の日、私はまたもアパートの前で待ち合わせをしていた。
正直、昨日のおそ松くんとのデートを引きずってる部分があるというか、いろいろ気持ちの整理が追い付いてない部分もあるんだけど、今日は今日。誰が来るか分からないけど、ちゃんと切り替えなきゃ!
ドドドドド…
「…ん?」
ドドドドドドドドドド
「な、なんの音!?」
な、何かが白煙を上げながら高速でこっちに…!?
「絵菜ーーーっ!とぉーーーうっ!!!」
こ、この声…まさか!!
キキキーッ!シュタッ!
鮮やかな急ブレーキをかけ、私の目の前に止まった彼は…
「じゅ、十四松くん!?」
「あはは!うん!十四松だよ!おはよう絵菜!」
黄色いチェックシャツにオーバーオール姿の、十四松くんだった。
「お、おはよう…えーっと、朝から元気だね?」
というかもうすぐお昼だけど…相変わらずはつらつとしてるなぁ、十四松くん。
「僕はいつも元気だよー!ねぇ絵菜、今日はデートしてくれるんだよね?」
「うん、十四松くんの行きたいところに連れてってくれる?」
「え、僕の行きたいところ?ほんとにいいの?」
「もちろん」
十四松くんは、うーんうーんと頭を抱えた後、「そうだ!」と満面の笑みで万歳する。
「じゃあ僕のお気に入りの場所に行こー!」
「お気に入りの場所…?」