第19章 大晦日
太陽が登る。世間的には初日の出だ
グループに苗字のことを連絡しておいたので、起きたキセキの面々から次々に電話やメッセージが来る
気が付けば元旦にも関わらず、キセキの全員が彼女の病室に集まった
「もう!大ちゃん揺すっても全然起きないんだから」
「ったく、寝正月しようと思ったのに」
「みんなーあけおめっス!!」
「新年なのに黄瀬ちん元気だね~」
「そういう紫原っちは新年早々お菓子食ってるんスね」
「正月はお汁粉だろう」
「緑間君季節問わずお汁粉飲んでますよね」
こんだけ騒がしいが彼女は起きない。春に逆戻りしたようで怖くなってしまう
そもそも彼女は思い出したのか、最悪の場合記憶がリセットされてしまうことだってあるんじゃないかと黒子は考える
「早く起きるといいんだけどな」
苗字の様子を確認した彼らは昼前に解散する。それでも数時間いたのだから会話だけでそれだけいられる彼らはすごいと思う
それぞれが寝ている苗字に声をかけ、病室から出ていった
流石に火神と黒子も寝ていないので一度帰ると申し出た。1人うたた寝をしていた気がしなくもないが
ただ赤司だけはそのまま残ると言い、彼らを見送る
「思い出してるといいんスけどね」
「そう簡単にいかないんじゃねぇの?」
「みなさんの時も大変でしたからね」
「本当だよ、ちゃんとみんな思い出してくれたから良かったけどね」
外に出ると太陽が眩しかった。特に火神は寝ていないからかなおのこと光を眩しく感じる
安心したのか、彼のお腹が鳴り空腹を知らせた
「あー腹減った」
「どーかん、何か食べ行こ~」
「お汁粉が飲みたいのだよ」
「いつもじゃないっスか緑間っち」
しばらく歩いてマジバでいいかと話がまとまり、マジバに着く
そこで火神が気がついた病院に行く時持っていた苗字のカバンがないことに
「やべ、苗字のカバン病室に置きっぱなしだ!」
「…病室ならいいんじゃないですか?」
「名前ちゃんのだしね」
確かにと思った火神は「それもそうだな」と言ってマジバに入る
その後たくさんのチーズバーガーを食べていたが、いつもに比べればその量は少なかった