My important place【D.Gray-man】
第26章 鳴かないうさぎⅡ
「部屋、用意できたよ。ツイン一つしかなかったから、それでいい?」
「いーけど、どうやって寝るんさ?」
「ベッドは二人で使って。私がソファで寝るから」
「ええっ駄目っスよ! ソファなら俺が使いますから!」
「駄目駄目。イノセンスは無事回収したけど、帰りにAKUMAと遭遇しないとも限らないし。二人はちゃんと寝て、ちゃんと体力回復させないと」
「で、でも…」
「それにチャオジーもラビも私より体大きいでしょ。私はソファでも伸び伸び寝れるから。都合的に丁度いいです」
雪に笑顔で告げられる正論に、言い返せずチャオジーが押し黙る。
「その気持ちだけ、あり難く頂いておくね」
そんなチャオジーの肩にぽんと軽く雪は手を置いて、荷物を肩にかけて部屋に向かう。
雪はファインダーとしてサポートすんのが仕事だから、それを拒むのは仕事を邪魔するのと同じこと。
そう思ってたから、今まではそんなこと気にしなかった。
「雪さんって、ファインダーの鏡みたいな人っスね…」
「現にそうだからなー」
まじまじと雪の背中を見て呟くチャオジーの隣で、緩く頭の後ろで両手を組みながら頷く。
そう、気になんて止めたことなかったのに。
多分今は、気になってしまう。