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My important place【D.Gray-man】

第21章 地獄のティータイム



「やっぱりって…?」

「ああ、いや。"やっぱり"、君達は相性がいいなって思ってね」

「相性ですか」


 そういえば。神田と何度も任務を組まされる理由を聞いた時も、そんなことを言ってたような──


 カツンッ


 室長との会話を途切れさせるには十分な、強く床を叩くヒールの音がする。


「見つけましたわ、室長」


 背後から届いたのは、きびきびとした高い女性の声。
 あ、この声って確か。


「っ! いやーふんふん! なるほど! この書類だね! ウン!」

「わっ? ちょ、室長なに急に…っ!」


 体をギシリと硬直させたかと思えば、いきなり私の肩を室長の手が抱く。
 そのまま持っていた書類の入ったファイルを取られて、早口で意味不明なことをまくし立てられた。

 え、何。急になんですか。
 それリーバーさんにサイン貰わなきゃいけない書類なんですけど。


「お仕事をされてるフリはおやめ下さい。ファインダー関連の書類は、今日の業務内容に入っていません」


 あっさりとそんな室長の演技を見破った高い声が、凛と響く。
 細い通路の出口を塞ぐように立っていたのは、スーツの上からでもスタイルの良さが滲み出ている、鋭い目をした女性。

 大量のAKUMAに旧本部を襲撃されて大幅に団員が減った教団は、何処も人手が足りていない状態だった。
 だからこそ新本部に引越した際にその人数増員の為、中央庁や他支部から新しい人材が次々導入された。
 この女性も、その一人。


「フ…フェイくん…」

「司令室にお戻りを」


 淡い栗色の髪はふわふわのボブカット。
 だけどその下にある顔はきりりと上がる太い眉に、隙の無い瞳。
 総じて綺麗な顔立ちをしているけれど、一見して厳しい性格も垣間見える。
 確か元中央庁事務官のこの女性は、ブリジット・フェイさん。
 今はこの教団のコムイ室長の補佐役をしている。
 兼、室長の見張り役。

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