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白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~

第22章 ★火神の師匠★





〔伊月side〕



木吉『やめろ伊月』


伊月『木吉...!?』


俺は突然背後から現れた木吉に驚き、咄嗟に零蘭から離れた。零蘭に夢中になっていたから気づかなかった


木吉『落ち着いてよく見ろ、白崎がこんなにも怯えてる』


言われるままに零蘭の方を向くと、彼女は体を震わせ涙を流しながら俺を見ていた。快楽の涙ではなく恐怖への涙。明らかに俺に対して怖がっているその表情にやっと我に帰った



俺は.....今何をしようとした?本気で嫌がる零蘭を無理矢理抱こうと.....


鈍く回る思考で状況を整理していると、見兼ねた木吉が零蘭を起こし服を整えてやると、そっと抱き締める


木吉『白崎、怖かったな...もう大丈夫だ』


大きな手で頭を撫でられると、零蘭は声を殺したまま木吉の胸に顔を埋め泣いていた。手首に目が行き、俺が付けた赤い跡が痛々しい



やっと自分が何をしでかしたかが理解できた



伊月『零蘭....俺は....』


『っ....』


俺の声に反応して一瞬こっちを見たがすぐに顔を反らされる。震える肩がどれだけ怖かったのかが分かる。



木吉『落ち着け伊月、白崎もだ。とにかく焦らずにこうなった原因を話してくれないか?』



伊月『.....わかった』








一通り話終えると木吉は珍しく真剣な顔で俺に言い放った。



木吉『それはお前が悪いな伊月。嫉妬に駆られて傷つけるのは』



伊月『あぁ、自分でも分かってる』



木吉『だけど、白崎も悪いところがあるぞ。四方八方に関係を作るといつかはこうなる事も起きるって分かってたんじゃないか?』



『....はい。ごめんなさい....』



撫でられながら怒られた零蘭は複雑そうな表情で目を伏せた


木吉『よし、じゃあおあいこって事でお互い謝って仲直りしような?』


そう言って零蘭から離れ、俺の方へ背中を押す。零蘭はというと、俺の前で正座で小さくなっていた。いつもより更に小さく見えるその姿はとても弱々しい。


こんな風にしてしまったのは俺だ。ちゃんと、零蘭に謝らないと









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