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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第60章 恋人達は愛に誓いを


カサカサと袋を開けると、石畳状のチョコが6粒、これまた可愛いトレーに入っていた。

「すげぇっスね、これ生チョコ?」

「あ、よく分かるね。そうなの。
ピック、横につけてあるから使って」

生チョコって家で作れるのか……。

手が汚れないよう、可愛いハートのピックがついている。

なんか、勿体無いな。手作りチョコ。
こんなにも食べるのを躊躇われるチョコは初めてかもしれない。

大事に食べよう。

「んじゃあ早速、1粒……」

ごそごそと袋を探ったら、みわに制止された。

「あ、待って涼太」

「ん?」

みわは慌てたようにピックと袋を取り上げてしまう。

「どしたんスかさっきから」

今度はみわがカサカサと袋の中に手を入れた。

そして、チョコの刺さったピックを取り出して……

え

これはまさか。


「あ、あの、……はい、あーん……」


顔を真っ赤にしたみわが、まさかの『あーん』攻撃を仕掛けてきた。

まさか、食べさせて貰えるとは。

この間のパンケーキ屋では散々渋ったのに……


素晴らしい日だ、バレンタインデー。


「嬉しいことばっかりっスね」

「あの、目瞑って」

「ん、こうスか?」

「いいって言うまで、あけちゃダメだよ」

折角照れまくりの可愛いみわが見れるのに勿体無いけど……。

なんか、仕掛けでもあるんスか?

「あーん」




パクッとチョコを頬張ると、すっと溶けてふんわりとした甘さが口中に広がる。

「ん、ウマ……」

目を瞑ったまま感想を言おうとしたオレの唇に、柔らかいものが押し当てられた。


それは、まさかの。


「?!」

驚いて、許可を得ないまま目を開けると、首筋まで真っ赤にしたみわがオレに……


キスをしていた。


「あッ、開けちゃダメだって……!」

「みわ」

「は、はい、 残りのチョコ! 良ければ食べて!!」

バサッと残りのチョコを手渡されて、みわは一目散に逃げて行った。

マジか。

思ってもみなかった、みわからのキス。


「……反則っスわ……」


チョコよりもずっと甘い感覚に、痺れた。



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