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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第77章 交錯


「火神っち、なんかイイコトでもあったんスか?」

「え、なんで分かるんだよ、超能力か?」

青峰っちの隣に座った火神っちは、とにかく顔が緩みまくっている。
これで分からないヤツが居たら見てみたいっスわ。

「すげえニヤけ顔っスよ。どしたんスか?」

「やべえんだわ……やべえ」

その後も、火神っちはやべえやべえしか言わなくなってしまった。

追加注文したドリンクと、枝豆やらえいひれの炙り焼きやらが届き始めたと思ったら、突然。

「ブルズ、決まった」

本当に突然言うものだから、青峰っちもオレも反応出来なかった。
ぶるず?
ブルズ?

「火神っち何言ってんスか、急に」

「俺、決まったんだよ。ブルズに入る事になった」

は?

って
え
まさか

赤い雄牛のチームロゴ。
バスケをよく知らないヒトでも知っている、あの有名な。
バスケットボールの神様、マイケル・ジョーダンが所属した……

「シカゴ・ブルズ、じゃないっスよね……?」

「他になんのブルズがあるんだよ!」

火神っちにツッコまれて、確かにそうだと納得したけど……

「ま、マジっスかぁあぁああああ!?」

危うくジンジャーエールを噴き出すところだった。

ここが個室で良かった。
いや、個室だったけど、オレの叫び声はだいぶ遠くまで響いただろう。

「マジだよ、マジで」

火神っちの目の輝きから、それが現実だという事が分かって。

青峰っちは、さっきから口が半開きになったまま、止まってる。

いや、マジで。
オレも、マジでしか言えなくなってる。

え、マジで?

「ちょ、え、火神っち、こんな所でメシ食ってる場合じゃないんじゃないスか」

「え、おう、あ、そう……か?」

「そうっスよ! 報告しなきゃなんないヒト、いっぱいいるっしょ!?」

「黒子には今電話してきたんだけど」

「いや、黒子っちじゃなくて! 親とかさ!」

「あ、おう、そうだな」

火神っちもだいぶ混乱しているらしい。
テーブルの上の料理を平らげ、ジュースが入ったジョッキを飲み干したところで、先に帰ることに決めたようだ。




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