• テキストサイズ

【黒バス:R18】解れゆくこころ

第71章 悋気


「さつきちゃん……私、なんか変な事言った?」

さつきちゃんは、肩を揺らして笑っている。
そんな、面白い事……言ったかな?

「あは……ごめんね、違うの。前に、私がみわちゃんに言った事と同じ事、言われてるんだなって思ったらおかしくなっちゃって」

あ……。

そうだ。

あれは、いつだったっけ。

そう、涼太が私を好きになったきっかけについて、さつきちゃんに相談した時だ。

あの時さつきちゃんは、涼太の事を信じてって、そう言ってくれた。

「あはは……そっか、あの時のみわちゃんと同じ感じなのかな、今のわたし」

「うん、そうだと……思う」

さつきちゃん、あの時はこんな気持ちだったのか。

どうして、こんな風に不安になっちゃうんだろう。

いつもこうやって悩むけど、これはやっぱり……好き、だからだよね。

どうでもいいひとなら、こんな風に悩んだりしない。

私にとって、涼太はかけがえのない大切なひと。

さつきちゃんにとっての青峰さんも同じだ。

大切だから、失いたくなくて、怖くて。
つい疑って、自分を守って。

こんな醜い自分、嫌いだと何度思っただろう。

でも、もうやめよう。
もう、こんなのやめたい。

大切なひとの事、信じよう。

「そっか……ありがとう、みわちゃん」





「わたしね、大ちゃんと抱き合ってるみわちゃんを見て、気付いたことがあるの……」







「最初は、なんか胸がもやもやして……何故か泣きたくなって、叫び出したくなって……なんでそんなになっちゃうのか、分からなかったんだけど……」







「分かっちゃった、の。
わたし、大ちゃんが……好き」



窓の外から聞こえる雨音のようなひっそりとした声で。

でも、その大きな瞳は強く、真っ直ぐに私に向けられていた。


/ 2457ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp