第1章 水澄まし(みずすまし)
時刻は、午後0時57分
まだまだ、真っ暗やみの みんな 寝静まっている
いやいや、一部を除いて
あかりを灯しているところは
そう、ぽうり ぽうり と
光っている。
道路の水たまりにも、反射しながら
こう、水面を、ゆらゆら 揺れながら
真っ黒色な水面が、波をくねらせながら
そう、光っている
とくに、別段(べつだん) 変わってはいない
あれは、なんだ
真っ黒い くらやみ の中から
浮き上がってくる あの光
おお、これは、
ーなんだ、水槽か
ぼんやり、ぼんやりと
かすんでいた、視界が
夢心地(ゆめここち)から
さっぱりと、冷めてしまった
「いったい、ぜったい」
最近、見る夢は なんだというのだ