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水面(みなも)の水彩(すいさい)

第2章 序章 「世界」



ぐる ぐる ぐるい と

スタジアムを見渡し

観客席には、誰もいない


ぽちゃり ぽちゃりと

雨が降り出してきた


あ、海猫(うみねこ)が

スタジアムの真上を通り過ぎた


その、鳥 一羽を追いかけて

水面から、出て行く

その視界の端(はし)を見れば


観客席には、びっしりと

苔(こけ)だとか、たんぽぽだとかが

なんだか、生えていた

天気は、日が明けても 

どんより、どんどん の曇りなので


はっきりとした色が見えない

くすんだ色ばかりで、つまらなくなってしまった。

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