第2章 新しい景色達
3人の反応は、思っていた以上に重圧のあるものだった。
私はゆっくりと、なぜ七瀬君にそんなことを言われてしまったのか、それと私の経緯を話した。
つまりはー・・・あれ?私が軽く思ってるだけ??
#13 ステップトゥステップ 後編
「そんな・・・」話を全て終えて、最初に口を開いたのは江ちゃんだった。
「えっとー・・・そんなに重くなるとこ?」
「当たり前です!逆にそれだけ笑ってるあなたこそそんなに軽くなるところですか!?」
「僕もうやだこの空気耐えられないよぉ〜!!」
正直、凛さんに勢いで己の心中全てさらけ出して以来妙にあっさりしているのだ。
過去はもうない。あの冷たい部員達は、今ここにはいない。私はその事実に心底安堵し、かつ満足していた。
今まで己に押し付けてきたものは全て取り払われたようだった。虚栄も妬みも、今はもうない。憧れと楽しさが私にある。
黒い感情からの逃亡。そして水泳が楽しいことを皆が教えてくれる。だから私は、1秒たりとも無駄にしない。
「私の中でもう収集はついた。だから今が楽しみたい。そんだけ」
「うわぁあなんかたえちゃんすっごいかっこいい!」
「・・・ご、ごめん!ちょっとカッコつけたかったから言ったのをそんな素直にカッコいいとか言われても焦るやめて!」
「えーなんか理不尽ー」
はは、慣れねぇことはするもんじゃねぇ。照れ臭くて仕方ない・・・。
私は咳払いして気を取り戻すと3人を見回す。
「とにかく!私は今泳ぐことがただ楽しいんだよ。でも渚君がせっかく立ててくれた目標を忘れる気は無いんだ。それを目指して頑張るつもり」
「たえちゃん・・・」
「やっぱり言い方ちょっとカッコつけてますよね」
「そだね」
「うるせぇメガネかち割るぞ」
「僕だけ!?渚君は!?」
私達はその後解散をし、江ちゃんと私はお茶をしに行こうと少し街へ出ていった。
ついでにお昼ご飯一緒に食べちゃおーっと。
洒落た喫茶店に入り、席へと付く。
「えーっとそれで?何か2人で話したいことでもあった?」
私は正面に座る江ちゃんにそう聞く。
彼女はえっと口から漏らし焦るような表情を見せた。そんなになる程重大なことなのかな。
「?」思わず首を傾げる。