第2章 新しい景色達
さて、そんなこんなで今日もプール日和です。
昨夜のあの虚しすぎる結果は何のその・・・
いやちょっとは傷付いてますけどね。
#14 頼もしいセオリー?
というわけで昨日の結果を江ちゃんに話してみる。
「それは・・・そんなにまじまじとご飯見られたら、誰だって嫌になりますよ」
「あ、私しくじったんだね!?あ、私早速しくじったのかー・・・」
スタートダッシュでダイナミックに転けるとか私のやる気は空に反芻するようだった。
「切りかえてください!さぁ!はい今日も練習練習!」
江ちゃんはそんな私の背中を押すようにしてプールサイドまで一緒に出て行く。
外は随分カラッと晴れていた。ここのところ雨の降っているところを見ない。眩しい日差しに、心はなんだかざわついていた。
「あのさぁっていうかさ、私自身で何とかならないかな」
「逆に聞きますけど何か策はあるんですか?」
「・・・」
彼に教わりたい好奇心は多分殴り殺せるとしてあとは凛さんの助言を元にあの景色をどうやってもう一度見るか・・・。
自分の目を引くものを見ろってことはやっぱり、練習法?見て盗め的な・・・?
ここに来ていた頃していた、苦し紛れの練習ならある。自分で頭を無理やり捻って脳みそから絞れるだけ絞れた少ない出汁で編み出したかのような、少々乱暴粗雑なもの。つまり泳ぎ続けろがむしゃらに、だ。
「うーん・・・」
やっぱり、今楽しんで水泳をやりながら新しい方法を見つけたい。
リニューアルで益々心機一転、というやつだ。
(それに、なんだか泳ぎ方悪化しそう・・・)
凛さんは感覚だとか言っていたが、私は今までそれはやってきた。泳げという無意識下の命令に従ってきたのだ。
「とにかく、今までにない練習とかしてみたら何か変わったりしないかなぁ」
「なるほど・・・今までにないことをやる、ですか・・・」