第41章 決勝前の
そんな彼らを置いておき、青峰は紫原に近づいて「よう」と挨拶をした。そして2人は並んで歩き始めた
青峰
「開会式の時会ったばっかなのに、ずいぶんと久々な気がすんな」
紫原
「…だねぇ~」
そんな2人の様子を桃井は少し後ろから見守っており、青峰は紫原に「そーいや1人いなくね?なんか固め隠れた…」と言うと紫原は「あー室ちん?…なんか用事あるから少し遅れるんだってー」と返事をした
そして数秒の沈黙の後、彼は口を開いた
紫原
「ねー峰ちん」
青峰
「あ?」
紫原
「どっちが勝つと思う?」
青峰
「んだそれ、三決の話か、決勝の話か?」
紫原
「両方ー…」
青峰
「三決はもう決まってんだろ、あいつが欠場しちまったら気合でどーこーなる問題じゃねーし
…決勝は、知んねーよ。だから見届けに来たんだろ」
その言葉が聞こえたのか、桃井はゆっくり泣きそうな表情で空を見た
会場付近には正邦に、通称パパと呼ばれたセネガル人留学生がいる新協学園、桐皇学園との後に当たった中宮南高校、海常との練習試合後にストバスコートでボッコボコにされ、I.H予選の時もボッコボコにされた明常学院
さらに景虎に灰崎、伊月一家、小金井一家、丞成、霧崎第一、水戸部一家、そして胸元に2号を入れたアレックスが会場に来ていた
WC男子3位決勝戦、海常高校対秀徳高校。だが試合は開始から一方的な展開になっていた
原因は足のケガによる黄瀬の欠場、黄瀬抜きの海常にもはや緑間を止めることは不可能だった
それでも諦めない海常とそれに手を抜かず答える秀徳、観客はその両チームに敬意を表すると同時に決勝への高揚感も高まり始めていた