第33章 洛山VS秀徳
赤司
「左利きである真太郎のシュートに合わせるためには左側からしかパスを入れられないこと、そしてボールを持っていなくても真太郎のシュートモーションはいつもと同じであること。つまり天帝の眼など使わなくてもパスコースもタイミングも容易にわかるということだ
眼を使ったのはほんの一瞬…高尾がパスを出すよりも一歩速く、かつキャンセルできない瞬間に僕が動き出すためにだけ
ダブルチームもわざとこちら側に抜かせて僕との距離を縮めることが本当の狙いだ」
高尾
「けど…!それにしても…!俺は赤司の位置は鷹の目で認識していたし速さも前半で十分把握していた。動いたぐらいじゃ届かないはずだったのに…
…まさか前半はわざと速さをゆるめていたのか…!?真ちゃんもギリギリ気づかない範囲で…!?」
緑間
「まさか…布石はすでにうたれたとはな…」
赤司
「想定は超えていたが想像を超えていたわけではない。バスケでも将棋でも同じだ。いつも言っていただろう、相手に悟られず未来を見すえて行ってこその布石だ」
大坪
「(身体能力や才能に頼るだけではない…おそろしく緻密にデザインされたプレイ…これが「キセキの世代」主将赤司征十郎か…!!)」
高尾
「(クソ…クソッ…すべて…ここまですべて…赤司の手の平だったってことかよ…!!)」
監督の中谷は怖い顔をしながらコートを見ていた。めいっぱい応援する秀徳ベンチと観客席を見た実渕は「ちょっと静かにしてもらおうかしら」と言った
そして実渕は3Pのシュートモーションに入り、マッチアップの高尾「まだだ…まだ終わってねえ…!」と必死になりながらブロックに跳んだ
だがそれはフェイクで、実渕はは高尾にあたりながら3Pを決めた。それを審判は高尾にファールを出した
実渕はフリースローでもシュートを決め、一気に4点突き放した
その後秀徳は洛山に差を付けられていき、残り数秒のところで赤司は「終わりだ。真太郎」と言ってアンクルブレイクを決めた
だが緑間は立ち上がり「赤司ぃぃ!!」と彼のシュートをブロックしようとして跳んだ
赤司
「…改めて敬意を表する真太郎…そして秀徳高校。最後まで誰1人闘志を失わなかった…だが、届かない」
彼シュートはリングを潜り、瞬間にブザーが鳴った。そして赤司は「眠れ、歴戦の王よ」と言った