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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第5章 さらば、もう一人の友よ


俺は今までの事情をエドラスの妖精の尻尾に説明していた。
勿論ナツ達にもわかりやすくしたつもりで。


「つーと何か? お前らはアースランドとか言うもう一つの世界から、仲間を救う為にエドラスに来たってのか?」

『あぁ』

「そっちの世界にも妖精の尻尾があって…」

「そっちじゃエルザは味方だって?」

『そーゆー事、これがアースランドの妖精の尻尾のギルドマークだ』


俺は服を捲り上げて腰の左側にある黒のギルドマークを見せた。


「へー、そっちもそーゆーマークなんだ」

『あぁ でもってエルザの二つ名は"妖精女王"(ティターニア)っつって呼ばれてる 妖精の尻尾の女最強の魔導士だ』

「マジかよ!?」

「俺達の女最強はアギトだよな」

「どうにも信じがてぇ話だが…」

「確かにこのナツは俺達の知ってるナツじゃねぇしな」

「この子がそっちの世界の私…!?」

「ど…ども」

「ぷっ、小っちゃくなったなウェンディ!」

『で、お前がアースランドの俺…』

『そーゆー事』

『本当に男なのか! いーなー!』

「つーワケで王都への行き方を教えて欲しいんだ」


ナツがそう言った瞬間、ギルドのみんながザワついた。


「私達の仲間がこの世界の王に吸収されちゃったんです!
 早く助けに行かないとみんなが魔力に…形の無いモノになっちゃう!」

「ちっちゃい私には悪いけどさ、止めといた方が身の為よ
 エドラスの王に刃向かった者の命は無いわ、それほど強大な王国なの…」

「この世界じゃ魔力は有限、限りあるモノいずれ無くなるモノなんだ」

「それを危惧したエドラス王は魔法を独占しようとした…だよね、ジュビアちゃん」


コクリと頷き、ジュビアも続けて言う。


「結果…全ての魔導士ギルドの解散命令が出された」

「初めの内はみんな抵抗したさ…」

「けど、王国軍魔戦部隊の前に次々と潰されていって…」

「残るギルドはここだけ…勿論俺達だって無傷じゃない…」

「仲間の半分を失った…」

「マスターだって殺されちまった…」


ギルドのみんなが泣き始めた。


「逃げるのが精一杯なんだよ…」

「だから近づかねえ方が良い、元の世界とやらに戻りな」


…帰りな、か。




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