ありがとうと、挨拶
作中では、意識して「ありがとう」という言葉と、挨拶を取り入れる様にしています。多分、それが人間関係の基本で、実力主義で人選される柱の中に足りなかった物なのかな⋯⋯と。人格も選考対象になっていたら、外されるのは冨岡さんだけでは無い気がします。
原作後半で、連携の取れた戦いが出来ているのは、交わす言葉の数が多くなったからの様にも思えます。
五感で他者の動きを察知出来るからこそ、柱達は、言葉足らずが常態化している様に感じられます。冨岡さんだけに問題があるわけではなく、「よく分からない人間」と評価し、何故彼の口数が少ないのか、踏み込もうとしない周囲の人間にも問題があったのかな、と。
職場の同僚が冨岡さんタイプだったら、きっと一部所に一人くらい、お節介タイプがいて、しつこく飲みに誘ったり、集まりに強制連行する人がいて、少しずつ周囲に馴染んで行くものだと思います。
私自身も、努力してまで同僚と仲良しになろうという性格ではなく、可能な限り良い仕事をして、挨拶程度の言葉を交わして帰ろうとするのですが、何故か雑談に巻き込まれて30分くらい帰れなかったり⋯⋯。でも、その中で、自分の好きな物を覚えて貰えたり、ある日突然、全然話した事のない人に「お誕生日おめでとう!」と言われたりするので、悪い事ばかりでも無いのかな、と考えています。
冨岡さんにお節介を焼いているのは、多分胡蝶様ですね。冨岡さんが嫌われている事を知りながら、自分は会話をしようと試みていますし。
冨岡さんにも、是非挨拶と、ありがとうを覚えていただき、積極的に使って貰いたい所存です。
[作成日] 2020-12-01
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